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「他人の立場に立って 考えられるようになるのは、何歳から?」
こんにちは、こんばんは。
「他人の立場に立って 考えられるようになるのは、何歳から?」

ある子が、犬に石を投げました。そのとき、
「そんなことをしたら、犬さん痛いでしょう?犬さんの気持ちになってみて?」

はたして、この叱り方が通用するのは何歳くらいからなのでしょうか?

これを知るための実験があります。
① 男の子の目の前で、大好きなお菓子をAの箱に入れます。
② 男の子がお出掛けしたところで、今度はBの箱にお菓子を移しました。
③ 男の子が、お菓子を探しに戻ってきました。

「さて、男の子はA,Bどちらの箱にお菓子があると思っていますか?」

実験では、3~4歳の子どもは、ほとんどが「Bの箱」と答えました。しかし、5歳の子どもになると、「Aの箱」と答える子どもが圧倒的でした。

男の子は、お菓子をBの箱に移したことを知りません。でも、お菓子を「Bの箱」に移したことを自分は見て知っているので、「Bの箱」と答えます。

自分は知っていてもこの男の子は、Bの箱に移したことを知らないから、Aの箱にあると思っている、といった相手の立場に立って考えることは、幼い子どもにとっては、かなり難しいことのようです。

この実験から、「他人の立場になって考える」や、「他人を思いやる」行動は、4~5歳辺りからと考えるのが、脳科学者たちの見解のようです。

もちろん個人差はありますが、まだ、自分以外の立場でものを考えられる能力がない子どもに、「そんなことしたら、相手がどう思う?」と叱っても,叱った意味がありません。

こうした幼い子どもには、
「だれかに石を投げるのは、悪いことだから絶対しちゃダメ!」
「いじめることはいけないことだから、ダメ!」など理屈抜きに叱るしかないのです。


子どもの理解や能力に応じて叱りかたを変えることは、実はとても大切なことなのです。

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「そんなことをしたら相手が可哀そうでしょう?」
「なぜ、人の気持ちがわからないの?」
といった叱り方は、一見道徳的ですが、こうした事が理解できる年齢になってこそ 効果があるのです。
「ダメなものは、ダメ!」と一方的に言い聞かせることが、大切な時期もあるのです。


物分りのよいお母さんにならなくても よい時期があることも、承知しておきましょう。

そんなことまで考えていたら、大~い変!と悲鳴を上げないで!
幼い時にしっかり向き合えば、その後、10倍にも20倍にもになって、子育てが楽になりますよ!

がんばれ!おかあさん!

それでは、また お目にかかりましょう。

Nakamura momoko 
by mgmomoko | 2013-11-29 22:52 | 脳科学