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「母親を愛情と言う呪縛から解放する「普通の子育て」について」
こんにちは、こんばんは。
「母親を愛情と言う呪縛から解放する「普通の子育て」について」

生まれて間もない赤ちゃんに多く見られる有名なしぐさに、「新生児微笑」というものがあります。
私たちは、赤ちゃんが口元を緩めるだけで幸せな気持ちになります。しかし、赤ちゃんと親の解釈にはズレがあるようです。
赤ちゃんは、胎児の時 つまりお腹の中にいるときからこのような表情をするそうです。赤ちゃんは、嬉しいわけでも幸せな訳でもないのです。と 京大医学部卒、日本乳児行動発達研究会、日本赤ちゃん学会事務局長の小西行郎先生は仰っています。

同じように、泣くというしぐさにも、特に意味のない時があるのです。赤ちゃんが泣いた時、おむつも替えたばかりだし では、お腹が空いているのかしら?と思いお乳を与えると吸いついてきます、ああ、やっぱりお腹が空いていたのね。とお母さまは納得します。でも、発達行動学の立場からすると、生まれて一ヶ月くらいの赤ちゃんは、ほとんど「反射的」だそうで、お腹が空いてなくても、口の中に物を入れられると勝手に吸ってしまうのだそうです。

こうした赤ちゃんは、空腹でなくとも排泄でもなく、ただ単に泣いている場合があるそうです。微笑むと同じように、泣くも胎児期から備わっている能力なのです。

泣いたらお乳をあげる、を繰り返しているうちに、今度は、泣いたら抱っこしてくれる、に繋がり、月齢が進むにつれ抱いてもらえないと激しく泣くことになります。

どうしてこんな能力が?と思われるかもしれませんが、ちょっと笑う事で簡単に親の愛情を獲得することができ、親の意識を自分のほうに向けることで、親に養育してもらえる。いわば、人間の脳の「生きたい」の本能に根ざしたものと言えそうです。

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こんなこと聞くと、赤ちゃんが可愛くない!と反発を感じられるお母さまもいらっしゃることでしょう。
でも 赤ちゃんは、指しゃぶりしたり、模倣したり、新生児微笑したり、自発的に泣いたりして、一生懸命母親とコミュニケーションはかろうとしているのです。赤ちゃんも生きる為に必死です。

これを、親は勘違いして赤ちゃんの都合のよいように動かされている事もしばしばあります。
もっと深刻な例では、自分の育て方に問題があるのではないかと、母親がストレスを抱え、うつになってしまう事です。
赤ちゃんは、私たちが感じているほど無力でも無能でもないのです。


2ヶ月くらいからの赤ちゃんに見られる「指しゃぶり」も、淋しいのだろうか、ストレスなのかと勝手にいろいろな理由を想像させます。事実、空腹のサインなのかと研修した学者さんもいたようです。
最近では、「赤ちゃんは、口や舌を使って自分の手を知覚している」と考えられています。

赤ちゃんのしくさには、親の勘違いを招いてしまうものが多く含まれているのも事実です。
自分の手で顔を触る、手を口に入れる、両手を合わせる、足をつかむ、舐める、こうして「おや、これは何だ?」と不思議に思い、身体の感覚を発達させていくのです。

実際に目に見え、触れられるものばかりではありません。10カ月頃になると、目の前の世界だけではなく、どうやら自分の後ろにも世界があるらしいことに気付き、頭を後ろにゴンゴンぶつけたりもするのです。

赤ちゃんの生きるチカラ,本当に凄いですね!!

小西先生は、「誤解や勘違いを埋めながら、親子の絆を作り上げていく作業が子育てなのです。」と仰っています。

とは言え、毎日の子育て大変です。
子育て真っ最中のママ、応援しています!自分を責めたりしないでね。

それではまた、お目にかかりましょうね。

Nakamura momoko
# by mgmomoko | 2014-11-21 12:51 | 教育
「温かい人間関係を築く力を育むために できる事
こんにちは、こんばんは。
「温かい人間関係を築く力を育むために できる事」

ここ数年、怒りを抱えた子ども達が増えてきました。自分の思い通りにならないことを、怒りで表現する子ども達、怒りをコントロールできない子ども達です。

そんな子ども達の理解できない怒りに直面すると、まさに売り言葉に買い言葉、親・教師といえども、とっさに怒りで返したくなる衝動に襲われます。

でも、そうした子どもだからこそ、家庭でも、学校でも豊かな人間関係に支えられながら様々な体験を通して、また、繰り返し、繰り返し、根気よく関わることで、怒りでしか表現できなかった子ども達の感情が制御できるようになることを 子ども自身理解します。

感情制御の力を育むのは、人間関係の中でしか育てることはできません。その関係が安心を得られる経験であることは もちろん必須ですが、常に子どもの言いなりになることとは違います。

しかし、もしこれを読まれているお母さま、またはお母さまになられるかたであれば、どうぞ、ブログの『3歳児神話』をお読みください。

男の子なら2歳半まで、女の子なら3歳までに、“断念”の力をつける事で、魔の2歳児になったり、怒りのコントロールの出来ないお子さんにはなりません。

最も速く臨界期を迎えてしまう眼窩前頭域を、幼いうち 0歳から鍛えておきましょう。愛情と同じくらい、断念する力もつけていくのです。

人間の赤ちゃんは、親の庇護なしには一日たりとも生きられません。その為か、赤ちゃんは、生後間もなく 新生児微笑をしたりして、親の関心を集めることに必死です。

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にっこり微笑む赤ちゃんを目の当たりにすると、「この子を守っていかなければ!」と母性本能もかきたてられます。それはそれで素晴らしいことなのですが、成長するにつれ、赤ちゃんの要求は少しずつエスカレートし、“ママも大変だから、これくらいにしておこう!”なんて赤ちゃんが手加減することは勿論なく、一つが成功すれば、さらに要求が強くなっていくのは、これは大人も子供も同じなのでしょう。

小さなうちに、可愛いからと好き放題にさせてしまうと、後で苦労させられるのは、お母さまと、お子さまです。

社会にでて、一番必要な「社会性」は、人間関係が一番密である家庭で育てられるのです。

“人生において失敗の90%は、知識や経験が足りなかったからではなく、そこに人間関係が築けなかったことが原因だ“と 言われています。

子どもに幸せな人生を、歩んでほしいですよね。
子育て奮闘中のお母さま、がんばって!

それではまた、お目にかかりましょう。
Nakamura momoko
# by mgmomoko | 2014-11-11 10:04 | 教育
「子どもの脳がストレスによって受ける影響」
こんにちは、こんばんは。
「子どもの脳がストレスによって受ける影響

子どもの脳の発達は、五感が発達した後に、さらに次元の高い機能へと発達していきます。
その時に無視できないものに「心つくり」があります。

心は、「知覚」・「感情」・「思考」・「記憶」などの機能を統合して、人としての営みを担っていく非常に大切な機能です。

子どもの身体は、バランスの良い栄養と十分な睡眠、適度にからだを動かすことで自然と育っていきます。
しかし、「心」を健全に育てるためには、もう少し理解と工夫と努力が必要です。


子どもの脳が、ストレスによって受ける影響の一つに、
ストレスに反応して分泌されるコルチゾールというホルモンがあります。このホルモン、大切な脳細胞を攻撃し、その攻撃の結果、脳の一部の発達が阻害してしまいます。

だから、子どもにとってストレスは大敵なのです。

虐待によるトラウマのある子どもは、視覚野や聴覚野といった「感覚をつかさどる脳の領域」や、感情や理性といった「心をつかさどる脳の領域」の発達が阻害されやすいことが報告されています。

子どもの脳の神経細胞は、ある年齢までは増え続けますが、ピークに達した後、数年をかけて減っていきます。

そのため、ストレスに注意するだけでなく、感受性の高いこの時期、日頃から子どもには適切な対応や言葉がけをしないと、脳の発達に悪影響を与えてしまうのです。

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発達に影響を及ぼすというのは、良い意味も悪い意味もあります。
たとえば、視覚野に入る刺激が良い刺激であれば、発達にとって良い糧となりうるのですが、逆にストレスをもたらすような刺激であれば、トラウマとして悪影響を及ぼします。

多くの被害と悲劇を残した東日本大震災では、マスメディアから繰り返し流される映像により、被災地から遠く離れ、直接的には被害を受けていない子どもにも、PTSDの症状を引き起こしました。
映像からストレスを受けた人の数は、大人よりも、脳の視覚野の感受性が高い時期にある子どもの方が多かったのです。

発達過程にある子どもの脳は、大人の脳と比べて未完成です。
子どもの脳は、ストレスに弱く、あらゆる刺激に対する感受性が高いのだという事を、しっかり認識する必要があります。

教育現場での問題の多くは、「こころ」の教育の未熟さから来ていることを知らされているようです。しかし もっと深刻な問題は、教師自身の心の教育が十分でない事も指摘されています。

それではまた、お目にかかりましょうね!

Nakamura momoko
# by mgmomoko | 2014-10-30 11:47 | 教育
「こんな時代だからこそ、世の中の因果関係を子ども達にしっかり教える」
こんにちは、こんばんは
「こんな時代だからこそ、世の中の因果関係を子ども達にしっかり教えることが大切!」

小学校のお受験をされるご家庭では、なんとなく慌ただしい気持ちになってしまうこの頃です。しかし、最後にやれることは!と焦ってしまうのは、もっとも危険!

そこで、お受験の準備にもなり、柔らかな脳の為にもなる事柄について考え、ご家庭で実践してみては如何ですか?

「我が子は、一芸に秀でていれば、変わり者になってもいい」と思っているお母さまは、そうは多くないでしょう。幼児期の柔らかい脳には、バランスのとれた生活環境が最も大切です。そして、案外 「普通の環境」が、脳にとっては大事なようです。

たとえば、遊んだ玩具は、片付ける
ごくごく当たり前のことのようですが、玩具箱から出した玩具は、自動的には戻らない、物は片付けてこそ、元に戻るという一見当たり前のことを きちっと経験させなければいけません。
外遊びから帰ってきたら、玩具が綺麗に片付いていた!など。

「片付けたから片付く」という、大人にとってはごく当たり前と思えるような因果関係にしても、子どもにとっては、その過程を目の当たりにし、自分が関わることで、一つ一つ学んでいきます。

親が手を出し過ぎて、その大事な経験を奪ってしまうと、子どもは、玩具は自動的に片付いて、ご飯も自動的に食卓に並び、洗濯物も自動的にタンスの中にしまわれていると、思い込みかねません。

母親が食事を作ったり、洗濯をたたんだりする過程を見せ、手伝わせることが大切なのです。
可愛らしい若いタレントさんが、家の中を片付けられなくてゴミ屋敷になっている部屋を、テレビで映し出されていた事がありました。
こんな悲惨な状態を、よくテレビに出せるものだと思ってしまいますが、ご本人にしてみれば、片付けられない自分に対して、途方に暮れてしまっているのです。

恐らく、柔らかな脳の時期に、片付ける過程を見たり、過程を体験してこなかったのでしょう。

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最近では、コンビニやデパ地下でお惣菜を買ってくれば、まがりなりにも食事の支度はできてしまいます。これでは、食事の準備の過程を見せる事も出来ません。
残念ながら 誰も何もしなくて全てを自動的に行ってくれる魔法は、どこにも無いのです。
「過程があったから、こうなった!」という世の中の因果関係を、身をもって知る経験や環境は、こんな時代だからこそ、親が意識的に与える必要があるのです。


こうした経験は、普通すぎるくらい普通のこと、それでいて、計算塾に行くよりも、英語塾に行くよりも、お稽古ごとに行くよりも、その子が生きていく上で大切なものを、数多く教えてくれるのです。(脳神経科学者たちが、口を揃えて言っています)

お受験を控えたお子さまが、家庭の中でできるお受験準備は、お母さまのお手伝いから、自分の身の回りのこと、食事は落ち着いて、きれいに頂く、こんなことが大切なのです。

実際、汁ものが出され おたまを使って、お椀に入れたり、畳の部屋を短い箒でお掃除させたりといった問題も過去出題されています。
実際 机上の問題では無く、体験を重視しているのですね。

小学校側も、ロボットのように訓練され、人より一問でも多く答えられる事が良い、と思っている子どもが欲しいわけではありません。

お受験に関わるご家庭も、関わらないご家庭でも、子どもに世の中の因果関係を教えることは大切です。
最後の追い込みのご家庭、少なくとも家の中では、落ち着いて、リラックスできる環境を作ってあげましょう。

それではまた、お目にかかりましょうね!

Nakamura momoko
# by mgmomoko | 2014-10-22 08:58 | 教育
お母さん、大丈夫? 既に変わり始めていますよ
こんにちは、こんばんは。
「お母さん、大丈夫? 既に変わり始めていますよ!」

今や、世界中のどこにいようとも、一緒にスカイプで会話しながらネットショッピングが楽しめたり、同じ映画を同時にダウンロードして、まるで同じ空間で一緒に視ている感覚にもなったり、お料理などスカイプで見せながら教えたりと、一昔前には考えられなかったことが普通にできるようになっています。

そして、子どもたちは「デジタルネイティブ」と呼ばれ、こうしたことが普通になってきているのです。

今の21歳の若者は、10,000時間電話で話し、
メールやメッセージを 250,000通やり取りしています。

1984年 インターネット接続端末台数は、1,000台でした。
1992年 には 100万台
2006年 には 6億台
2014年 には 61億8000万台に増えています。

私自身 ほんの20数年前、アメリカやイギリスにいる娘との連絡は、もっぱら手紙でした。時に電話をする事もありましたが、とに角 国際電話は目が飛び出るほど高額でした。

ほんの20年です。

2012年 新入社員の働く目的は、社会のために役立ちたい、経済的に豊かにかりたい、という目的を大きく引き離して「楽しい生活がしたい」がトップになっています。

若者たちは、やりがいを感じられる仕事をして、いかに自分らしく楽しく生きられるかが重視されています。

江戸時代末期の混乱を経て、明治政府は新たな国つくり中で、学校教育の整備に取りかかりました。かつての一貫性のない教育から、西欧の先進国を参考に基本的な制度を作ったと言われています。
この明治初期に作られたスタイルが、そのまま生き残っているのです。
100年間 先生が教壇に立ち、生徒に教える一方通行、知識詰め込み型の教育が続いてきました。

これほどの世の中の、世界の変化に対応できるはずがありません。

勿論この全てが悪いわけではありません。そのおかげで、一般民衆のほとんど全ての人々が文字を読めるようになり、計算が出来るようになりました。教育を一般大衆にも開放する!という点で確かに 成功しました、
しかし、今やそんな時代ではありません。
否が応でも、科学のスピートはアップし、いま、さらに加速しています。

お母さま方は、この事実を認識していますか?

10年後、20年後 子どもたちは何を学ぶのでしょうか?
10年後、20年後の為に、子ども達に何を読ませ、何をかかせたら良いでしょうか?

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こうしたことは、よその世界のことですか?あなたの子育てに関係ないことですか?
勿論そうではありません。

日本の教育改革は、地鳴りを上げながら進んでいるという人々がいます。
2018年、ついに日本でも本格的な世界標準の教育が始まるのです。

新たな時代を生き抜く力として、世界が注目する21世紀スキル。
それは、情報ツールを武器に、自ら考え、仲間とともに、よりよい答えを見出す力、と言われています。

デジタルネイティブと言われる世代には、すっかりITは水や電気と同じくらい欠かせないインフラになっているのです。

ただし、それがもろ刃の剣であることを、多くの親が知っています。子ども達に悪影響を与える情報や映像が溢れている事は間違いありません。たとえ有害な情報でなくても、あまりに多くの情報にアクセスできるために、誤った結論にたどり着く可能性も少なくありません。
だからこそ、自ら考え、判断する力が欠かせないのです。

情報ツールを武器に 自ら考え、仲間とともにより良い答えを見出す力、これが21世紀を生きるチカラだと言えます。

お気づきでしょうか?
21世紀スキルに たびたび出てくる「仲間とともに」は、今までの自分さえ良ければ、自分が勝つためには人を蹴落としてでも、と大きく違っているところです。

21世紀を幸せに生きるキーワードは、『仲間』です。
足を引っ張り合う仲間では無く、共に成長していける仲間です。

あなたのお子さんは、こうしたことが出来そうですか?
仲間になりたいと思ってもらえる、魅力を持ったお子さんですか?

知識を詰め込む前に、どうやら 心豊かな子どもに育てる事の方が大切だと感じませんか?
私達親は、いましっかりアンテナをはって、目を見開く必要があります。
なんだか楽しくない! 付いていけない!と言わないで!
嫌でも、確実にやってくる世界です。
こうした世界を生きる子ども達の為に、お母さん、がんばって!!

それではまた、お目にかかりましょう。

        参考;スキル・・・・物事を行うための能力や技能、資格 の事
          インフラ・・・「基盤」とか「構造」とかいう意味ですが、経済成長す                  るにあたっての元となるもの

Nakamura momoko
# by mgmomoko | 2014-10-09 23:43 | 教育