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「運動能力って、どのくらい大切?」
こんにちは、こんばんは。
「運動能力って、どのくらい大切?」

一口に運動能力といっても、鉄棒やマット運動、野球などを差している訳ではありません。
座る・走る・跳ぶ・投げる・蹴るなどの運動能力と、もう一つ大切な運動能力に、箸を使う・鉛筆を持つ・良い姿勢を保てる・きれいな文字が書ける・結ぶ・折るなども運動能力に入ります。
身体の各パーツとからだ全体の強調がうまく働くと より運動能力は高くなります。
協調動作とは、身体の二か所以上を時間的、空間的に同時に、あるいは別々に動かすことをさします。
こうした運動能力が高い子どもは、やはり 学習能力も高い子どもが多いようです。

お勉強が出来ないと親としては大いに気になるところですが、運動能力が低くても 運動神経が悪い、不器用というだけで それも個性だと思ってしまいます。

その良い例が、知的能力が低いと「精神発達遅滞」、気質力が低いと「発達障害」と診断されます。しかし、身体能力が低いからといって「不器用」を理由に病院で診察を受ける人は、まずないでしょう。

けれど、「発達性協調運動障害」という病名があることはあります。発達障害の子どもに多く併存しています。発達障害は、気質力だけでなく、身体能力も併せて診察をされます。

これは、それぞれの能力は相互作用していますので、一人の脳の中で 一つの能力群だけが低いという事はないからなのだそうです。
単に決まった筋肉を鍛えるだけでは、運動能力は高くならないのです。

小さな子どものうちに、それほど練習をしなくても自転車に乗れた子、楽器を上手に弾く子、字をスピーディーに美しく書ける子、箸を上手に使える子は、運動能力の高い子です。

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一流のスポーツ選手は、運動能力だけでなく、技術やルール、戦略などの要素を含みます。これらを身につける事ができる能力が高いのですから、知的能力も高いのです。

スポーツをしてきた人は、ここ一番の集中力、忍耐力、判断力、チーム競技であればコミュニケーション力、スポーツマンシップにのっとった相手への礼儀、さまざまな気質を身につける事で知的能力も高くなり、スポーツが出来る人は能力も高い、といわれるゆえんでもあります。

こうしたことから考えると、机の上だけのお勉強に必死になって、運動が二の次,三の次になってしまっていたとしたら、ちょっと立ち止まって考える必要があるかもしれません。

これもやらせたい、あれもやらせたい、が親ですが年齢にあった運動能力を身につけられているかを見る事で、こうしたバランスが取れているかどうか判断できるかもしれません。         参考文書:医学博士 小児科専科医 本田真美「誰にでも才能はある」

子育て真っ最中のママたち、応援しています!

それではまた お目にかかりましょうね。

Nakamura momoko
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by mgmomoko | 2015-01-28 12:12
「ある日の教室風景」
こんにちは、こんばんは。
「ある日の教室風景」

素晴らしいティータイム

先日スクール内のテスト日に欠席し、後日テストを受けたときの事です。
日頃からよく出来る小2のA君、制限時間を大きく残してテストを提出してきました。ふと見ると名前の欄が空いています。そこで、
「もういいの?・・・これは0点ですね。」
「えっ?」
「はい、0点です。」
というと、ご本人は しばしポカンとして、あっ!と付いたようでしたが、空欄のまま受け取りました。
みるみる目から涙が溢れて来ました。可哀そうでしたが、日頃から
「テスト用紙をもらったら、まず名前を書くように!」の指示を守っていなかったことと、大きなテストでこうしたことを再度してしまったら大変なことになるので、この機会に学んでもらうことにしました。

溢れる涙をこらえるA君を別の形で元気づけたくもあり、一緒にテストを受けていた小4のB君とティータイムをとることになりました。
スクールでは 通常ティータイムのお菓子を選ぶことは出来ないのですが、この時は特別選ぶことを許可しました。
すると、小4のB君が、
「こんな高級なお菓子を食べれて、今日は選ばせてくれて、本当に幸せだなー。こうしてゆったりした時間が至福だよ~!」
「そうです、たねやさんのお菓子は、美味しいと有名です。和世先生が海外の金融機関に勤めていたとき、一時帰国したときのお土産は何がよろしいでしょうか?」と一番偉い方に尋ねると、“たねやの和菓子を”といわれ取り寄せたことがあったの。もう20年近く前のことだけどね。」
「うん、これは一見固そうに見えていて、食べるとほわっと柔らかくくずれ、ほど良く甘く、幸せな気分になるね~、やっぱ、有名になるには理由があるね。」

と、この先も延々といかに美味しく素晴らしい和菓子であるかを語り続けました。
小学4年生で、内容はともかく、ここまで延々と目の前の和菓子一つについて語れるのは凄い!と感心してしまいました。

もちろん、小2のA君もすっかりご機嫌が直ったのは言うまでもありません。
小4のB君、何も言いませんでしたがA君を気遣って、雰囲気を盛り上げていたことも分りました。私まで温かい気持ちになってきました。

以前、和世校長がパリの有名私立小学校を訪れた時、日本の一斉授業とは全く違った
授業をしていたそうですが、そのとき 素敵な女性の校長先生が、
「たとえば、目の前で4~5本のマーカーを机の上にざらっと置きます。そして、これについて話して下さい。」といったレッスンをすると伺いました。

小さな事をいかに広げ、いろいろな見方が出来るかは、これからの創造的な力を要求される時代に、とても大切なことです。

目の前の和菓子一つで、ほぼ5分ほども語れる小4のかれは、本当に素晴らしいです。
それがたとえ大人の口真似にしてもです。

これからの社会は、共存、共栄の時代です。一人勝ちでは無く 優しく配慮ができて,賢くもある、そんな子ども達をいっぱい育てていきたいと願っています。

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それでは、またお目にかかりましょう。


Nakamura momoko
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by mgmomoko | 2015-01-17 10:51
「子どもにもっと甘いものを!?」
こんにちは、こんばんは。
「子どもにもっと甘いものを!?」

最近 子どもには、甘い物はなるべく摂取させないことが良いことだと考えているお母さんは結構います。
しかし、発達期の子どもの脳には、糖分は必要不可欠のもの。

日本人は、砂糖の取り過ぎに必要以上に神経質、実は砂糖が足りていないと言っても過言ではない状況にあります。データによれば、欧米諸国の成人一人あたりの砂糖消費量は、一日40~70g、これが日本人になると厚生労働省発表で一日わずか7.1gと驚異的に少ないのです。

かといって、一度にまとめて取ってしまうと、肝臓は60gしか蓄えられないというグリコーゲンに貯蔵リミットがあるため、残りは体脂肪として蓄え、肥満への道をまっしぐらになります。
これが怖くて必要以上に糖分を控えさせてしまいます。

お相撲さんが、一日2食にして体脂肪を蓄えやすいようにしている事からも、一度にがっつり食べるのはいただけません。

子育てで一番大切なこととして、「早寝、早起き、朝ごはん」と言われ続けているのも、子どもの脳にとって特にブドウ糖が欠かせない為なのです。

脳は、通常ブドウ糖しか、エネルギー源として利用することが出来ません。ブドウ糖が切れると、脳は3分で死滅するとも言われます。手足の動きや感覚細胞は、一度死滅しても神経組織の再生が可能です。しかし、脳の組織はいったん死んでしまうと二度と生き返らないという恐ろしい特徴があるのです。だからと言って一日中食べ続けていることはできません。

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有り難いことに、人の身体は、実によくできていて食事を取れない間も糖を貯め、つくる事さえできるのです。
一日のうちで一番食べる事から遠ざかっているのが睡眠中です。肝臓にグリコーゲンと言う形で蓄えられているブドウ糖を、切り崩して使っているのです。

夜も働きものの脳は、夕食までにマックス貯め込んだブドウ糖ですら、翌朝には肝臓に貯め込んだグリコーゲンも空っぽになってしまっています。
だから、朝ごはんが大切なのです!


朝の忙しい中での朝食は、パンが簡単と、子どもの喜ぶ菓子パンを食べさせたりする事もあると思いますが、パンの原料は、小麦にふくまれるグルテンと呼ばれるもので、このグルテンは、必須アミノ酸の含有量が非常に少ないのです。
パンの場合でしたら、肉や卵と一緒に食べてこそ理想的な朝食になります。

ご飯のアミノ酸バランスは、パンよりはるかに優れていて、鮭入りのおにぎりだけ食べたとしても、トースト一枚かじって出かけるよりも、栄養面では勝っています。
小さな子どもや、大工さんが10時と3時におやつを取るのも理にかなっていますね。

朝食をきちっと食べる子どもと、朝食を抜きがちな子どもの学力を比較すると、どのデータをみても、「朝食抜き派」は完敗といえます。

テストの結果を叱るより、先ずは 朝食をしっかり食べさせ「早寝、早起き、朝ごはん」の育児を最優先で実践しましょう。

それではまた、お目にかかりましょうね。

前回の「3歳までに断念する力をつけさせましょう」という内容のブログで、愛情よりも我慢させることが優先してしまうのではないかと心配される方からの、有難いコメントを頂きました。小さな赤ちゃんを溺愛し過ぎないように、「愛情」と等しく「断念する力」も少しずつつけて行きましょう。ということをお伝えしたく書きました。

Nakamura momoko
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by mgmomoko | 2015-01-12 12:49 | 脳科学
「日本の育児法、これでいいの?いま幼稚園、小学校で問題行動を起こす子が多いのはなぜ?」
こんにちは、こんばんは。
「日本の育児法、これでいいの?」
    「いま幼稚園、小学校で問題行動を起こす子が多いのはなぜ?」


年の始めに、再度どうしてもお伝えしたいことがあります。

日本の育児法は、世界のどこにも例を見ないほど、子どもに手厚く奉仕し、サービスする育児法になっています。

「三歳児神話」のブログに書きましたが、聞きわけのよい子どもに育てたかったら、眼窩前頭域の発達が必要不可欠です。
この眼窩前頭域(前頭前野のすぐ下)の発達が脆弱だと、感情をコントロールできない、俗にいうダメな人になってしまいます。


眼窩前頭域の発達の必要条件は、『親の愛情関係の形成』 ともう一つ重要な条件として、『自己抑制力』 としての重要な働きがあるのです。こうした発達を促すために、常に抑制的な刺激を与えるトレーニングが必要不可欠になります。

こうしたトレーニングが十分に行われないと、不要なものとして早期に「刈り込み」によって消滅してしまうのです。 この時期が大体3歳と言われています。

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乳幼児期に必要な抑制刺激は、当然虐待にならないレベルであることは言うまでもありません。日常の中で「親のサービスを、赤ちゃんが要求するままに無制限に与えてはいけない」そのレベルなのです。

大切なことは、「育児の主導権を親たちが持つ」ということです。0歳の時期から日常的にこうしたトレーニングを繰り返すことで、欲求不満を残すことなく(赤ちゃんの記憶力は短くすぐに忘れてしまうので、性格に悪い影響があるのでは、などと考える必要はないようです) 赤ちゃんの脳の中の「自己抑制システム」の発達を促進させることができます。

将来忍耐力のあるストレスに強い子どもの心の準備ができるのです。

こうした事が、将来、人間になるために欠かすことのできない、さらに重要な(知識、学力などを含む)トレーニングの受け入れを可能にする大切な方法なのです。

人間形成の成功、不成功をにぎる鍵は、自己抑制力であること、そして、コミュニケーション能力があることです。どんなに頭がよくて学力が優秀でも、この能力に欠けると人間としての資質の向上が望めないからです。


立派な大学教授が、悪い事だとわかっていても盗撮をやめられないのも眼窩前頭資質の発達が脆弱だったのが理由かもしれません。

子どもの欲求を容れることは大事ですが、幼児の欲求は自己抑制力がきかない為に、際限なく増大します。

不当な要求や過大な要求は、早い時期に必ず「断念させる」というこの凛とした親の態度があってこそ、これが将来 思いやりがあって、優しく、忍耐強く、挫折に強い子に育ち、
成長して、互いのコミュニケーション能力を持ち、善悪の判断力を持ち、社会性を身につけ、共に共感する能力を持ち、思いやりの気持ちを持ち、理性の力で自分の感情を抑える事ができるようになるのです。

その結果、無気力にならず、好奇心、努力、やる気、挫折に強い忍耐力を手にするのです。
これこそ、多くのお母さま方が望む理想の子ども像ですね。

                       
「断念」の心を養うと言っても、育児に手抜きを進める訳ではありません。抱っこも、おっぱいも、おんぶも、添い寝も、それが必要だと感じるなら、それはそれで良いのです。
このトレーニングは、特に自己抑制のきかない乳児期に重要です。どこでストップをかけるか、それは、親たちがそれぞれ自分で判断して決める事です。

その時赤ちゃんは、激しく泣くかもしれません。でも、それによって赤ちゃんが欲求不満になることはないのです。早い時期から赤ちゃんの心の中に少しだけ育てておかなければ、魔の2歳児になってから、さんざん苦労させられるのは親たちなのです。

経験則からみても、生後早い時期から始める程に乳児はよく適応します。1歳を過ぎてからでは、少し苦労するかもしれませんが3歳までに「断念」の芽をつくりましょう。
3歳までは、知識が最優先しなくてよいのは、この為です。

 無駄な欲求をあきらめさせたいのなら、
       親も、無視をすればいい。
       子どもは泣きながら我慢することを覚え、断念するでしょう。


若いお母さん、お父さん、がんばって!

それではまたお目にかかりましょうね。

Nakamura momoko
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by mgmomoko | 2015-01-08 13:11