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「陥りがちな 罠]
こんにちは、こんばんは。
「陥りがちな 罠」

子どもの問題行動に対して、なにが原因で、こんな行動を起こしてしまうのか、しばしば親も悩むところです。
専門行動療法士であり、臨床心理士の奥田健次先生による興味深いお話があります。

アキラ君は、興奮状態が高まったり、欲求不満が高まったりすると奇声をあげていました。

アキラ君は、近所の医師に「重度のてんかんを持つ知的障害のある自閉症です」と診断されました。

アキラ君は、1時間に7回の奇声を上げ、そのたびにお母さんは、アキラ君を抱っこして肩をトントンと優しくたたいて介抱してあげました。そして「ご近所さんにご迷惑をおかけしてばっかりで。。。。。」と疲れ果てた様子でした。

そこで奥田先生は、
(直前お母さんに抱きしめられていない)→(奇声を上げる)→(お母さんに抱きしめてもらえる)

これを
(直前お母さんに抱きしめられていない)→(奇声を上げる)→(お母さんに抱きしめられない)

さらに
(直前お母さんと一緒に部屋にいる)→(奇声を上げる)→(お母さんと一緒にいる部屋から連れ出される)

(直前お母さんに抱きしめられていない)→(静かに一人遊びする)→(お母さんに抱きしめてもらえる)

に大きく循環論を変えました。すると、
アキラ君は、2カ月後には全く奇声を上げることなく、一人で遊ぶことも出来るようになり、数年後には、小学校も通常学級に入学したばかりか、平均より上くらいの学力と、学級担任から言われるほどになりました。

我が子は自閉症ではないから、とおっしゃるお母さまに、
タカシ君の例
(友達に声をかけられていない)→(「もう駄目だ。僕は」とい)う→(友達に声をかけてもらえる)

(周りの人に励ましてもらっていない)→(「もう駄目だ、僕は」という)→(周りの人に励ましてもらえる)
お分かりだと思いますが、タカシ君には弱音を吐くと、たくさんのメリットがあるようです。友達から注目されたり、励ましてもらえたり、しかし、こうしたことを続けていると、当然のことですが、本当の友達とは思われなくなったり、重要なことを任せてもらえなくなります。

行動分析学では、「原因」と「結果」を逆に考えることがポイントです。

通常、テーブルの上にジュースがこぼれてしまった。(結果) うっかりグラスに手が当たってしまった。(原因)
いまここで起こってしまっている出来事は、「原因が先」で「結果が後」です。ところが、人や動物の行動を見る時には、それを「真逆」に見なければならないのです。

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行動の前に何が起きたのかを考えるよりも、その行動の結果として何が起きたのかを考える。時間的に後で起こった出来事が、その先に起きた行動の原因になっているなどと、一般の人はもとより、人間の行動について探求する心理学者や医師ですら考えないものです。

行動分析学が、他の心理学よりもユニークな点は、ここにあると言っても過言ではないのです。    
                     ―「メリットの法則」奥田健次著―

私たちは、これと同じようなことを親子の間でしている事が 結構あります。

駄々をこねる時、「とりあえず叱りながら言い聞かせる。」または、「人前があるのでとりあえず抱っこする。」などは、この循環論からすれば、子どもに「妙な成功体験」を積ませている事になり、いつまでたっても問題は解決しません。

人の本能は、「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」ですから、
「相手をしてもらえない」これこそ 脳科学的にも一番辛く効果的なのです。


いかがですか?あなたはお子さんに妙な成功体験させていませんか?

子育ては、本当に大変な仕事です、が、やりがいのある、必ず結果がついてくる仕事です。共に頑張っていきましょうね!
明日から夏合宿です。今年は熊野古道に出かけます。みんな頑張って歩いてくれることでしょう。子ども達にとって、良い成功体験になることを願って。

それではまた、お目にかかりましょう!

Nakamura momoko
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by mgmomoko | 2014-07-29 07:56
「発達期の脳は、興奮と抑制のバランスが大切」
こんにちは、こんばんは。
「発達期の脳は、興奮と抑制のバランスが大切」

人間の心の中では、いわゆる理性と欲望が常にせめぎ合い、両者が綱引きをした結果、何らかの行動が選択されているのだろうという事は、日々実感するところです。

最近では、ちょっとした事に切れやすく、衝動を抑えきれない子どもが増えていると言われています。

私達人間の脳は、母親の胎内で脳がつくられ始める時最初に発達する いわば「生命活動そのものを担う脳」とその後できる本能の脳(大脳辺縁系)、さらに 思考の脳(大脳皮質)が発達し、人としての脳の成長をとげるのです。

発達初期の脳、臨界期の脳は、そうした脳の機能が完成に向かう過渡期にあり、「興奮性細胞」と「抑制性細胞」という「アクセル」と「ブレーキ」役の細胞の働き方のバランスが取れていません。

人間の大脳の神経細胞には、この興奮性細胞が約8割、抑制性細胞が約2割あるといわれています。基本的に興奮が先に発達し、抑制がそれに見合うような形で発達します。
その為、約20種類の抑制細胞が確認されています。

ゴーならゴーと一辺倒なアクセルに対し、その調整を担うブレーキには、いきなり止めたり、じわじわ止めたり、時と場合に対応できるよう、色々なバリエーションがあるのです。

たとえば信号に「行け系」は青しかないのに、「止まれ系」には注意を促す黄色もあるように。

そして、面白いことに、脳の中ではこの2割の抑制細胞がきちんと働いて初めて8割の興奮性細胞も十分に機能することができ、「興奮するから抑制できる」「抑制するから興奮できる」というメカニズムがわかっているのです。

脳のやわらかな時期である「臨界期」のカギを握るのも、この抑制性細胞であることが、ヘンシュ高雄氏をリーダーとする理化学研究所の研究チームによる研究で明らかになってきました。
つまり、脳の抑制レベルがある水準に達していないと、臨界期は始まらない!ということがわかったのです。

これは、興奮性細胞の働きをある程度抑制できてこそ、脳は外界からの刺激や情報を取捨選択できるからだと考えられ、ほぼ一生を通じて使われる神経回路がこの時期の子どもの脳の中で形づくられるためにも、抑制性細胞の働きは欠かせないのです。


昔ながらの相撲、綱引きなどのじゃれつき遊びが興奮性細胞を育てるのに効果的と言われています。えっ、興奮させていいのですか?と思われるでしょうが、こうした事があってこそ、その後に抑制性細胞が育つのです。

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なにやら複雑な話になりますが、この抑制は、いわばその興奮に見合うように発達していくため、子どもにとって興奮できることはやはり大切です。

1997年に問題化した「ポケモン事件」では、チカチカと点滅する光を見ていた子どもが、痙攣、吐き気などを訴え、なかには救急車で運ばれる子どももいました。

こうしたことからも分かるように、機械的な強い興奮を必要としているわけでは無く もっと穏やかな興奮、言葉がおかしいですが、こうした健全な興奮が必要なのです。この意味で、親子などのじゃれつき遊びは健全に興奮できるよいものと考えられます。

子どもの脳と心の健やかな発達のためには両方がバランスよく育つことが重要だという事なのですが、「言うは易し、行うは難し」。

とりあえず お布団のうえで 狂って遊んでしまいましょう!そして、一度駄目だよ!と言ったことは、やはり 最後まで守らせるよう頑張りましょう!

がんばるお父さん、お母さんを心から応援しています!!
それではまたお眼にかかりましょうね。

Nakamura momoko
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by mgmomoko | 2014-07-23 21:16 | 教育
「相田公弘さんの笑い話より」
こんにちは、こんばんは。
「相田公弘さんの笑い話より」

あなたは、どれが一番笑えますか?理屈抜き 楽しんで頂けたら幸いです。
笑いは百薬の長ですからね。

1.国語のテスト前に問題を出し合っていた中学生の長男と次男。
 長男の「擬音語にはどんなものがあるか!」との問いに、
 「そうどすえ?」
2.酔っ払って帰宅した夫は、そのまま居間に寝てしまった。
  重くてとても寝床まで運べない。「這(は)って行ってよ」と
  何度も声をかけたが、そのたびに夫は 「ハッ!ハッ!」 と答えた。

3.「ベッドを買おうと思うんだ」と母にいうと、「そんな大きなもの買ったら、
  寝るとこがなくなっちゃうよ!」と言われた。(;´・ω・)

4.友人は入社試験の面接で、あまりに緊張してしまい
「家業は何ですか」 との質問に 「かきくけこ!」と答えてしまい、
 家に帰るまで、何で「カ行」を尋ねられたか分からなかったそうだ。

5.妹が夕食にスパゲティを作ってくれることになりました。
 妹は、「今日はカルボナーラを作るね」 と母に言っていました。
 夕方、 私が外から帰ると母が、「もうすぐボラギノールができるのよ」
  と言いました。

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6.某工場内の 「おれがやらなきゃだれがやる」という看板が、
 「だれが」 の 「が」の点が削られ、
「おれがやらなきゃだれかやる」になっていた。
この会社の将来は…?

7.理髪店で中学生が 「少し長めにして下さい」と頼むと、
 ご主人が 「耳はどうしますか」 と聞き返した。
 中学生は少し考えて 「切らないで下さい」 と言った。

8, 家族揃って夕食をとっているとき、何かの拍子に怒った父が、
 「誰のおかげでメシが食える と 思ってるんだ」といおうとして、
 「誰のためにメシ食ってんだ!」 と怒鳴った。
 私と姉は 。。。ぷっ!

9.先日、ぼくが友達とファミコンをしていると 通りかかった母が、  
  「おまえたちはいいねぇ、 毎日 が エブリデイで」と言った。
  母はいったいなにが、いいたかったのだろう・・・・。

笑えるあなたは素敵です!
それでは、またお目にかかりましょう。

Nakamura momoko
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by mgmomoko | 2014-07-12 11:58
「脳の基礎はだいたい5~6歳までにつくられる」
こんにちは、こんばんは。
「脳の基礎はだいたい5~6歳までにつくられる」

お母さまの講座の最中、台風の警報が出た為 幼稚園・学校から「お迎えに来て下さい」メールが入り、今日はスクールもお休み。
せっかく頂いたお休みなので、久しぶりにブログを書いています。

脳科学の世界では、この世に生まれた子どもの脳が、ある程度固まるまでの時期を「臨界期」といいます。
脳の発達にとって極めて「決定的」で「重要な」時期なのです。

ただし、その時期は何才何カ月になったら急に柔らかくなるというような明確な境目がある訳ではなく、かなり幅があるので「臨界期」というよりも「感受性期」と呼ぶ方がよいという脳研究者もいます。

この時期、人間の脳の組織は環境や行動によってさまざまに変化する「可塑性」を持っています。
脳科学で言う「可塑性」とは、
たとえば、粘土でウサギの形をつくると、その粘土はだいたい手を放してもウサギの形のまま。

可塑性とは、このようにある物質が何かの形に変化するだけの柔らかさを持ち、それが後のちまで維持されるような性質のことをいい、
臨界期とは、脳の可塑性が非常に高い時期なのです。

もちろん脳は、小学生、中学生、大人になっても常に変化し、完全に固まることはありませんが、おおかたの目安としては5~6歳、保育園児、幼稚園児の頃までに、脳の容量は成人のほぼ90%に達し、生きていくのに最低限必要な脳の基礎がつくられます。

その後、だいたい12歳位で脳は成人レベルまで成長し、より知的な活動が可能になります。

生まれたばかりの赤ちゃんの脳は、すさまじいまでの「分裂」と「消滅」が繰り広げられています。
また、生まれたばかりの赤ちゃんの脳は、大人よりもたくさんの「神経細胞」があるのですが、日々 淘汰が行われています。
情報のやり取りをしている接合部(シナプス)は、生後8カ月くらいまでは、驚異的なスピードで増加し、その後は一転して消滅していきます。

消滅させたくな~い ! と思っても要るものと要らないものを選り分け、要らないものは捨てて、要るものを残すことは非常に大切で、もし、そうしなければ人間の脳は混乱してしまいます。

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この要らないもの(使わないもの)は消滅し、要るもの(よく使うもの)は残る!と言うことが、脳を理解する上で重要なキーワードで、
ニューロンにしてもシナプスにしても、神経回路にしても
使われるものは育ち、使われないものは育ちません。

これを例えるなら、庭の植木、伸ばしたい枝とそうでない枝を「剪定」して、初めて美しい植木になります。
「いえ、うちの子は、原生林の自然木のように、どの枝もすくすくと伸び伸びと育てたい」
という希望を抱いても、脳に関して言えばそれは無理なのです。


その子が、生きていく上で必要な神経回路や細胞の基本的な選別・淘汰・剪定が集中的に行われるのが「臨界期」なのです。

この時期が、どんなに「決定的」で「大事な」時期かは、言うまでもありません。



使われなかった神経回路やシナプスは消滅し、よく使われた(活動した)神経回路やシナプスは発達するというかたちで、だんだんその子なりのオリジナルなものとしてつくられていくのです。

どんな環境や刺激の中に、この時期の子どもを置くかが、その子の脳の原型を決めるといっても過言ではありません。

そして、もっと大切なことは、脳のその性質から 嬉しい・楽しい・面白いが、脳の働きを良くする上で 最も大切なこと!も忘れてはならないのです。

最新の脳科学では、「氏も大事だが、育ちも大事」むしろ、
「氏より育ちかもしれない」という科学者が少なくないのです。

子育てに真剣に向かえば向かう程 子育てが難しいと感じさせる世の中です。大人も子供も 複雑なストレスにさらされているからなのでしょうが、社会が優しくないことも 子育てを困難にしてしまっている理由ではないかと 感じています。

子育て奮闘中のパパ・ママを心から応援しています。

それではまた、お目にかかりましょうね。

Nakamura momoko 
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by mgmomoko | 2014-07-10 20:28 | 教育