「子どもにもっと甘いものを!?」 |
こんにちは、こんばんは。
「子どもにもっと甘いものを!?」
最近 子どもには、甘い物はなるべく摂取させないことが良いことだと考えているお母さんは結構います。
しかし、発達期の子どもの脳には、糖分は必要不可欠のもの。
日本人は、砂糖の取り過ぎに必要以上に神経質、実は砂糖が足りていないと言っても過言ではない状況にあります。データによれば、欧米諸国の成人一人あたりの砂糖消費量は、一日40~70g、これが日本人になると厚生労働省発表で一日わずか7.1gと驚異的に少ないのです。
かといって、一度にまとめて取ってしまうと、肝臓は60gしか蓄えられないというグリコーゲンに貯蔵リミットがあるため、残りは体脂肪として蓄え、肥満への道をまっしぐらになります。
これが怖くて必要以上に糖分を控えさせてしまいます。
お相撲さんが、一日2食にして体脂肪を蓄えやすいようにしている事からも、一度にがっつり食べるのはいただけません。
子育てで一番大切なこととして、「早寝、早起き、朝ごはん」と言われ続けているのも、子どもの脳にとって特にブドウ糖が欠かせない為なのです。
脳は、通常ブドウ糖しか、エネルギー源として利用することが出来ません。ブドウ糖が切れると、脳は3分で死滅するとも言われます。手足の動きや感覚細胞は、一度死滅しても神経組織の再生が可能です。しかし、脳の組織はいったん死んでしまうと二度と生き返らないという恐ろしい特徴があるのです。だからと言って一日中食べ続けていることはできません。
有り難いことに、人の身体は、実によくできていて食事を取れない間も糖を貯め、つくる事さえできるのです。
一日のうちで一番食べる事から遠ざかっているのが睡眠中です。肝臓にグリコーゲンと言う形で蓄えられているブドウ糖を、切り崩して使っているのです。
夜も働きものの脳は、夕食までにマックス貯め込んだブドウ糖ですら、翌朝には肝臓に貯め込んだグリコーゲンも空っぽになってしまっています。
だから、朝ごはんが大切なのです!
朝の忙しい中での朝食は、パンが簡単と、子どもの喜ぶ菓子パンを食べさせたりする事もあると思いますが、パンの原料は、小麦にふくまれるグルテンと呼ばれるもので、このグルテンは、必須アミノ酸の含有量が非常に少ないのです。
パンの場合でしたら、肉や卵と一緒に食べてこそ理想的な朝食になります。
ご飯のアミノ酸バランスは、パンよりはるかに優れていて、鮭入りのおにぎりだけ食べたとしても、トースト一枚かじって出かけるよりも、栄養面では勝っています。
小さな子どもや、大工さんが10時と3時におやつを取るのも理にかなっていますね。
朝食をきちっと食べる子どもと、朝食を抜きがちな子どもの学力を比較すると、どのデータをみても、「朝食抜き派」は完敗といえます。
テストの結果を叱るより、先ずは 朝食をしっかり食べさせ「早寝、早起き、朝ごはん」の育児を最優先で実践しましょう。
それではまた、お目にかかりましょうね。
前回の「3歳までに断念する力をつけさせましょう」という内容のブログで、愛情よりも我慢させることが優先してしまうのではないかと心配される方からの、有難いコメントを頂きました。小さな赤ちゃんを溺愛し過ぎないように、「愛情」と等しく「断念する力」も少しずつつけて行きましょう。ということをお伝えしたく書きました。
Nakamura momoko
「子どもにもっと甘いものを!?」
最近 子どもには、甘い物はなるべく摂取させないことが良いことだと考えているお母さんは結構います。
しかし、発達期の子どもの脳には、糖分は必要不可欠のもの。
日本人は、砂糖の取り過ぎに必要以上に神経質、実は砂糖が足りていないと言っても過言ではない状況にあります。データによれば、欧米諸国の成人一人あたりの砂糖消費量は、一日40~70g、これが日本人になると厚生労働省発表で一日わずか7.1gと驚異的に少ないのです。
かといって、一度にまとめて取ってしまうと、肝臓は60gしか蓄えられないというグリコーゲンに貯蔵リミットがあるため、残りは体脂肪として蓄え、肥満への道をまっしぐらになります。
これが怖くて必要以上に糖分を控えさせてしまいます。
お相撲さんが、一日2食にして体脂肪を蓄えやすいようにしている事からも、一度にがっつり食べるのはいただけません。
子育てで一番大切なこととして、「早寝、早起き、朝ごはん」と言われ続けているのも、子どもの脳にとって特にブドウ糖が欠かせない為なのです。
脳は、通常ブドウ糖しか、エネルギー源として利用することが出来ません。ブドウ糖が切れると、脳は3分で死滅するとも言われます。手足の動きや感覚細胞は、一度死滅しても神経組織の再生が可能です。しかし、脳の組織はいったん死んでしまうと二度と生き返らないという恐ろしい特徴があるのです。だからと言って一日中食べ続けていることはできません。
有り難いことに、人の身体は、実によくできていて食事を取れない間も糖を貯め、つくる事さえできるのです。
一日のうちで一番食べる事から遠ざかっているのが睡眠中です。肝臓にグリコーゲンと言う形で蓄えられているブドウ糖を、切り崩して使っているのです。
夜も働きものの脳は、夕食までにマックス貯め込んだブドウ糖ですら、翌朝には肝臓に貯め込んだグリコーゲンも空っぽになってしまっています。
だから、朝ごはんが大切なのです!
朝の忙しい中での朝食は、パンが簡単と、子どもの喜ぶ菓子パンを食べさせたりする事もあると思いますが、パンの原料は、小麦にふくまれるグルテンと呼ばれるもので、このグルテンは、必須アミノ酸の含有量が非常に少ないのです。
パンの場合でしたら、肉や卵と一緒に食べてこそ理想的な朝食になります。
ご飯のアミノ酸バランスは、パンよりはるかに優れていて、鮭入りのおにぎりだけ食べたとしても、トースト一枚かじって出かけるよりも、栄養面では勝っています。
小さな子どもや、大工さんが10時と3時におやつを取るのも理にかなっていますね。
朝食をきちっと食べる子どもと、朝食を抜きがちな子どもの学力を比較すると、どのデータをみても、「朝食抜き派」は完敗といえます。
テストの結果を叱るより、先ずは 朝食をしっかり食べさせ「早寝、早起き、朝ごはん」の育児を最優先で実践しましょう。
それではまた、お目にかかりましょうね。
前回の「3歳までに断念する力をつけさせましょう」という内容のブログで、愛情よりも我慢させることが優先してしまうのではないかと心配される方からの、有難いコメントを頂きました。小さな赤ちゃんを溺愛し過ぎないように、「愛情」と等しく「断念する力」も少しずつつけて行きましょう。ということをお伝えしたく書きました。
Nakamura momoko
by mgmomoko
| 2015-01-12 12:49
| 脳科学