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「臨界期の脳ってなに?」
こんにちは、こんばんは。
「臨界期の脳ってなに?」

臨界期の脳とは、
外界からの刺激に対する集中力が、もっとも高い時期のこと。
言いかえれば、外界からの刺激に対して、もっとも反応し、それを自分のものにしていくベストな時期、といってもよいかと思います。

この時期、
子どもの成長に合わせて、自分でできる事は極力自分でやらせることが、大切です。
お洗濯ものをたたむ、夕ごはんの支度のほんの一部を手伝わせる、お料理を作るところを傍で見せる、そうしたことで「ごはんが自動的に出てくるものではなく、お母さんが、お父さんが作ってくれて、ここにあるんだということを理解します。

こうした過程を見せる事で、広くは世の中の因果、こうしたらこうなることの摂理を学ぶのです。

「片付けたから、片付く」という大人にとってはごくごく当たり前とおもえるような因果関係も子どもにとっては、自分が関わることで、また、その過程を見せてこそ理解し、知ることができるのです。

親が手を出し過ぎて そうした貴重な体験を奪ってしまうことで、子どもは、オモチャは、自分が知らない間に「自動的」に片付けられていて、ご飯は、「「自動的」に食卓に並び、洗濯物も「自動的」に洗濯され、タンスの中に仕舞われるものだと思い込みかねません。

臨界期のやわらかい脳には、バランスのとれた生活環境が大切、それも特別なことでなくとも、案外 普通の環境が、幼い子どもの脳にとっては大事なようです。

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一流の音楽に触れる経験が少なくとも、歌を歌う、絵を描く、動物と触れ合う、美味しい物を美味しいと感じる、こうした事が臨界期の脳には、非常に貴重な経験になるのです。

お稽古ごとに振り回さなくとも、意外とお家でできることばかりです。丁寧な子育ては、ちょっと手間がかかって、面倒なのですが、いま、しっかり子育てすることで、大きくなってから、情緒が不安定だったり、お勉強を嫌ったり、お友達ができなかったりする悩みから、解放してくれるのです。

いっぱいお手伝いしてもらって、いっぱいお話して、それで十分なのです。

臨界期は、およそ5~6歳、学校の手の及ぶ前に終わってしまうのです。
小学校に上がる前までに、その子の能力はもちろん、情動に関する基礎や土台は創られてしまうのです。
ドリル学習は、この基礎の上に積まれるもの、こうしたことが逆になってしまっていませんか?

先日、小学1年生から4年生までの8名+私(透明人間として参加)、自分たちで計画、実行するミニ旅行に行ってきました。

面白かったです!彼ら彼女らにとっても良い経験になったことでしょう!

それでは、またお目にかかりましょうね。

Nakamura momoko
by mgmomoko | 2013-11-09 11:53 | 脳科学