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「子どもの睡眠時間を最重要事項に!」
こんにちは、こんばんは。
「子どもの睡眠時間を最重要事項に!」

今の子供は、3年前と比較して夜間睡眠時間が1時間、幼稚園に通う子供ですら30分短くなっているということです。

睡眠が“学業成績”や“情緒の安定”“注意欠陥・受動障害”“肥満”など一見睡眠とは無縁に見える現象にまで大きくかかわっていることがわかりました。

実験:
小学校4年生と6年生 77人を“早寝組”と“夜更かし組”に分け、三夜にわたって普通より早寝 または 夜更かしをさせた。これによっていつもより30分睡眠時間が増減した。

実験結果:
睡眠時間の1時間の差は6年生であっても、眠気を促していると4年生並に“学力”が落ちてしまうことがわかった。
また、睡眠時間の一時間の損失は“認知の発達”と“成熟”の児童用知能検査においても、2学年分の損失に相当することが判ったのです。

睡眠が幼稚園に入る前の幼児に及ぼす影響についての実験で、
ほぼすべての幼児が週末の夜更かしを許されていることがわかった。それまで睡眠時間を削っている訳ではないので睡眠不足ではないにもかかわらず、睡眠時間帯のずれという要因そのものが標準知能検査の成績と相関していた。

週末1時間ずらすごとに知能検査の成績が7ポイントずつ下がっていくということがわかった。

ニューヨーク州の2年と3年生を対象にしたもの、 シカゴの8年生の研究もすべて同じ結果が出た。

ミネソタ大学のカイラ博士が州の7000人をこえる子供を対象に睡眠と成績に関する調査を行ったところ
成績A(優秀)の子は、成績Bの子より睡眠時間が平均15分長い。
成績B(平均)の子は、成績Cの子より睡眠時間が平均15分長い。
成績C(劣る)の子
ブラウン大学のカマカドンがロード・アイランド州のハイスクールの生徒3000人余に行った結果とほぼ完璧に同じだった。

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睡眠不足が子供の脳を損なうメカニズムとして
・一日の学習量が多い程、必要な夜間睡眠時間は長くなる
・ニューロンが、記憶を符号化するために必要な新しいシナプス結合を形成できなくなる。

ハイスクールの始業時間を午前7:25から、午前8:30に変更したところ
ずば抜けて優秀な子ども達に特にめざましい効果が見られトップ10%がSAT(大学進学適性試験)の数学、英語の平均得点は、一年後には
数学 683点→739点、 英語 605点→761点に 上がった。
睡眠1時間増やしただけで、 数学は 56点up・英語は156点 upした。
睡眠時間が、大きく減った生徒の多くは、 臨床的うつ病(治療を要する本格的うつ病)
にかかる率が高く、軽いふさぎの虫を入れれば、どれほど多いか察して知るところである。
ケンタッキー大学フレデリック博士

                    
以上の実験結果からも、こどもの睡眠時間は最重要なことと意識したいものです。

ゴールデンウイークなどでは、大人のイベントに合わせて、子どもの睡眠時間が遅くなりがちです。たまのことだからと思ってしまいますが、子どもの脳にはどうやら大きな影響を与えてしまっているようです。

それではまた お目にかかりましょうね。
Nakamura momok
by mgmomoko | 2013-04-30 18:12 | 教育