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「催眠療法、受けてみました。」
こんにちは、こんばんは。
「催眠療法、受けてみました。」

10年以上前、アメリカで催眠療法をある方の紹介で受けたことがあります。
この時は、全く駄目でした。
途中「あの~、もう止めてもいいですか?」
と言ったくらいでしたから。

そんなことがあった後なので、私は催眠療法には向いていないかも、と思っていましたので、半ば、お遊び気分で出掛けました。

結婚したばかりという、まだ年若い女性がナビゲーターでした。
「今から、五感をフルに使っていきますので、映画で観た?とか、自分でお話創っている?などと勘ぐらずに、感じるままに全てを開放してあげて下さい。」
と言われ、内心、大丈夫かなあ。。。と少々不安になりました。

「一番心地良い、一番お気に入りの場所をイメージしてください。」
う~ん、大きな窓から、緑の木々が程良く立ち並び、その向こうには湖が見えています。
木々の下は、芝が美しく生え、小道のわきには小さな白い花が咲いています。

これは、スムーズにイメージ出来ました。蓼科のホテルの窓からの景色のようでもありますが。

彼女の言葉に導かれ、森の中の大きなドアを開けました。

「ドアの中は、どんな感じですか?」
。。。。「暗いです。」

「足元は、どんな感じがしますか?」「靴は履いていますか?」「どんな靴ですか?」
「女性ですか?男性ですか?」「手には宝石など、はめていますか?」「肌の色は?」「髪の色は?」
。。。「湿って、冷たいです。」「靴は、履いていません。」「女性です。」「指輪も何もしていません。」「白い肌で、黄色い髪です。」「誰もいません、牢屋のような。。。」

「あなたは、どうしてそこにいるのですか?」
。。。「叱られて、、、」

「どうして、叱られたのか判りますか?」
。。。胸が詰まって、閉じた目から涙がひとすじ。そこにいる理由は、なぜかは判りますが、胸が詰まって言葉になりません。

「では、どうして牢屋のような所にいるのか、少しさかのぼってみましょう。」
なにやら、数えて、コツっと聞こえる。

「あなたは今何歳ですか?」「どこに居ますか?」「父親は、何をしていますか?」
。。。「10歳か、11歳くらい。」「お庭にいます。一人で遊んでいます。」「父は、特に何もしていません。」

「お母さんは、いますか?」
。。。「はい、でも私にはあまり関心がありません。」

「それは、どうしてですか?」
。。。とても奇麗な母ですが、あまり笑ったところを見たことがなく、いつも他の事に気持ちを取られているように感じていました。なんとなく子供心にも、母に理由を尋ねてはいけないと感じていたのですが、うすうす理由は知っていました。でも、その事を言葉に出してナビゲーターの彼女に説明する気にもなれず、しばらく黙っていました。

「では、もう少し大きくなったところを、みてみましょう。」
カウントして、コツっと聞こえる。

「今は、何歳ですか?」
。。。「17~18歳くらい」

「あなたは、今どこに居ますか?」「周りには、何が見えますか?」「誰がいますか?大勢いますか?」
。。。「大勢います。父は、王様のようです。大勢の人が並んでいます。」

「王様のお父さまは、何を話していますか?」
。。。「約束事を話しています。毎日、決まってしていることです。私には、あまりよくわかりません。お行儀よく終わるのを待っています。」

「だれか、気になる人はいますか?」
。。。。。。。。。。。。。「はい。」

「その人は、どこにいますか?」
。。。「大勢並んでいる中に。。。」

「どうして、気になるのですか?」「その人のことが好きですか?」
。。。「あまり見てはいけないので、ときどきチラッと。。。」

「その人のことが好きなのですか?」
。。。「。。。。。。。」

「その彼は、あなたの気持ちを知っていますか?」
。。。「。。はい、でも、とても怖がっています。たぶん、彼から話しかけることは出来ないので、人目を気にして、怯えています。」

こうしたやり取りが続き、牢屋のような所にいた理由が、更にはっきりしてきます。
。。。再度、胸が締め付けられるような気持ちになり、涙が両の目からとめどなく出てきます。

「催眠療法、受けてみました。」_a0183245_964641.jpg


「辛いですね。少し、時間を進めましょう。」「今は、どこにいますか?」「誰といますか?」
。。。「母の部屋に。母が助け出してくれました。」「母にすがって泣きました。」「初めて母と話ができ、母の気持ちを知りました。」

その彼が、国と国との戦争と言うよりは、小競り合いのような諍いの為に、命を落としたことが分かりました。あえて、危険な部隊につかされたのだと分かった、ような。

と、突然、笑いが込み上げて来ました。
ナビゲートの女性は、明るく「その彼は、今、知っている人ですか?」
。。。「。。。はい。」

またまた、笑いが込み上げてくる。
大勢の中に並んでいる人達の中に、なぜかはっきりとその人が、いるのです。

なぜ、今生その人が気になるのか、いろいろな謎が解けて来る。兵隊として大勢が並んでいる中に、はっきりとその人が立っているのです。可笑しいです!

私のその後の人生は、人を避け部屋に閉じこもり、失意のうちに肺っぽい病気になり、まだ30代の若さで死んでしまいました。

今生、その人に会うと、未だに体調が悪くなるのです。その理由がこのことだとしたら、もうそれは過去の事、過ぎ去ったことなのだと、自分に言い聞かせる必要がありそうです。

とまあ、2時間半があっと言う間の、面白い体験でした。

費用は、三万円。このことで気づきがあれば、凄く高いという金額でもなさそうですが、楽しい体験をしただけなら、三万円は、決して安くはありません。人に勧めるつもりもありませんが、全くデタラメという感じもない、妙な感じの催眠療法でした。

それではまたお目にかかりましょう。
Nakamura momoko
by mgmomoko | 2012-02-23 09:06 | 目に見えないもの